見つけてもらう看板

看板には店舗をみつけてもらうという重要な役割が。

カフェの入り口看板

お店の存在をアピールするのに欠かせない看板ですが、これはそのお店を探している 場合にだけ有効なわけではありません。 その店名のお店を探しているわけではなくても、なんか食べたいな、と飲食店を 探している人に対して何屋さんであるかを示し、興味を惹くこともあります。 それを考えると店名だけをでかでかと表示する店舗看板よりも、ジャンルもわかり やすい看板の方が多くの効果があるといえるでしょう。 初めて見る看板で店名だけが書かれていても、それが何を扱っているお店かは 全くわかりません。 どのようなお店なのかある程度は瞬時に把握できるような看板の方が、多くの人に 興味を持って見てもらえることになります。 実際に店舗名だけが表記されていてどういうお店なのかがまるでわからない、 という看板もたまにみかけますが、それで大きな効果があるとは思えません。 店舗の名前もたしかに重要でしょうが、それよりも何を扱っているかの情報の方が それを見る人にはよっぽど必要だと思います。 そして瞬時に理解できるよう、日本語かカタカナで表記しましょう。 格好がいいからと英語で表記したがるのもわかりますが、馴染みのある英単語なら ともかくわかりにくい業種でそれをやると、その看板を見ただけでは何屋なのか わからない、となってしまいます。 よくわからない看板だけど行ってみよう、とはまずなりませんし、意味を調べて みようと考える人もあまりいません。 理解出来ない看板があったらその情報は脳内でスルーされるだけです。 通行人の興味を惹くための看板で、こうなってしまっては大失敗です。 初めて見る人でもどんなお店なのかわかりやすく、そして興味を持ってもらえる ような看板でなければ来店数は伸びません。 ちょうどそんなお店を探してた、という状況ばかりではないでしょうが、どんな 業種のお店がここにあると覚えてもらえれば後日の来店に繋がることもありますし、 友人との会話に出てくることもあります。 そこから今度行ってみようか、となることもあります。 また看板をみて行ってみようかな、と思った時にすぐに入れるような工夫も必要です。 例えば車を運転している人が探している業種の看板を見て、あるいはたまたま興味を 持ったとして、そこから駐車場に入るには5~10秒が必要だとされています。 道路沿いの店舗では看板を見た運転手がスムーズに来店できるよう、店舗よりも かなり手前の位置に看板を設置することがコツとなるのです。 あまりに近すぎると入りたいお店でも、走行中の車の速度と距離的に間に合わなく なってしまうからです。 急ブレーキを踏んで事故の危険を冒してまで入りたいお店はありません。 どうしようかな、と迷ってるうちにお店を通り過ぎてしまいます。 進行方向に対して店舗の手前に早めに目に入る位置に看板を出すのは、自動車に 乗っている人だけを想定してのことではなく、歩行者に対しても同じことが言えます。 早めに店舗の存在を知ってもらい、通行人に考える時間、迷う時間を与えるのです。 ギリギリでは店の前で足を止めてまで悩んでくれず、多少興味を持ったとしても 考えがまとまらなければそのまま素通りしてしまいます。 そうならぬよう歩きながらでも数秒~10秒ほどは頭の中でひとりで相談、 もし数人でお出掛け中なら友人と相談できるよう、看板を確認してから店舗に到着 するまでの時間的余裕を考慮しておくのです。